そんなときだ。
宿泊客のウォルター・グリーン(美郷真也)
夫妻の部屋から遺書がみつかったと大騒ぎになる。
ほどなく帰館した夫妻をステイシー(花總まり)たちは
誕生日を祝う歌とともに迎え入れる。
「どうして、きょうが誕生日だと…?」
驚くグリーンにステイシーは答える。
「以前お泊まりの際にうかがいました」。
目を見張るグリーン。
「以前…30年前のことですよ」
心からのもてなし。
それがステラマリス流。
夫妻がこの世を去ろうとした理由は分からない。
だが、このもてなしにより
ケーキの上のろうそくのように
夫妻の心にも小さなあかりが灯ったのだった。
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