ホテル・クーペの中庭で
リュドヴィーク(春野寿美礼)と
オルガ(ふづき美世)は再会する。
リュドヴィークは自分の商売を
自嘲的に語る。
砂漠で拾ってきた石ころを
旅行者らに高額で売りつけるのだという。
その石ころは砂漠の風により
まるでバラの花のような形になっている。
デザート・ローズ。砂漠のバラ。
オルガは、自分に売って欲しいと伝える。
以前、もっていたバラの飾りを
パリでなくしてしまったからだと説明する。
パリ。
リュドヴィークもまたバリで失ったものがある。
失われたパリ。
何かがふたりの心に通い合う。
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